慰めが伝わる時
不慮の事故、病気、その他、予想だにしないことが、我が身に降りかかったとき、
どうしてこんな目に遭うのか。 あの日、あの場所に行きさえしなければ。
健康管理には気をつけていたはずなのに、こんな病気になろうとは..
周囲は心配して慰めや励ましをくれる。
しかしそれらの言葉から背を向け、悶々と辛い時間の中に身を置きながらも、
「命はある」 「命のある限り」と、自身を支える自分もいる。
いや、そうしなければ崩れ落ちそうになり一人では立っていられなくなる。
懸命に闘う自身の声。 それを聞き入れ、少しでも気持ちが前に向いたとき、
周囲が差し伸べる温かい手、言葉に触れることができるのかもしれない。
昔のことですが、あと一歩で成婚退会というところで女性に病気がみつかり、苦慮に満ちた男性からご相談を受けたことがありました。
「彼女の苦しみに何とか力になりたい。でもその想いが届かなく、もどかしくせつなく辛い」。
その時に、上記のようなことを彼に話しました。
いっときは「背を向けられるかもしれない」 でも、彼女は自身と対峙して今闘っている。
それを信じ、まずは見守り続けましょうと伝えるしかありませんでした。
結果的には手術は成功して、3ヶ月遅れの成婚退会となりました。
「彼の控えめではあるが陰ながらサポートに『今、私は生きている』という有難い実感を感じ、乗り越えることできました。」という、
心温まるお礼のお手紙をいただきました。
婚活の仕事に携わる中で、いろいろなドラマに遭遇します。
それを一緒に共有しながら喜び悲しみを分かち合い、ご縁成就を見届けることは最高の慶びです。
11月最後の日となりました。
いよいよ今年もあと1ヶ月になります。
2022年を向けて(昨年よりかは)良い締めくくりができることを願うばかりです。