傍らの人
大切なものを失ったとき、共に哀しみ、相手の傷を思いやり、相手の寂しさを癒してやろうとする人がいたなら、立ち直りたいという気力が湧いてきます。
それは傍らに愛する人がいてこそ享受できる、かけがえのないものです。
家族、恋人、友人。 愛してやまない存在がいれば困難は克服していけるでしょう。
人は支えがないと歩いていけない。 自分は一人でも十分やっていけると強がっていても、どこかで支えを受けるはめになります。
悶え苦しみ、最後の最後にそうせざるえない事態になってのことでは悲惨です。
人間関係が希薄になった昨今、どこにもSOSが出せない人が多くなりました。
愛された経験がないから愛しかたがわからない。 人と違う自分を受け入れてくれる人などいない。
そうやって心を閉ざしてしまった人の声をきくと胸が痛くなります。
本日成婚報告をされた女性の話ですが、長い婚活の中でいろいろな人に会ってこられました。
「条件面では申し分ないけど、いつまでたってもその人の前では緊張感が抜けない。そんな交際を繰り返してましたが、
彼は、最初から家族のような感覚で、なにも臆することなく、飾ることなく、素の自分でいられることがこんなに大切なことかと気づかしてくれました」と仰っていました。
彼は「いつも傍らにいる」かけがえの無い人として、彼女に寄り添っていかれることでしょう。
もう一度周囲を見回してみましょう。 あなたを心配そうに見つめている傍らの人がいるかもしれません。