光がさすとき
20歳頃までの私を振り返ると、自分の意思を言葉ではっきり伝えたことは家族にも、それ以外のところでもなかったように思います。
小さい時からその場の雰囲気に任せるというか、こんなことを言ったら、こう言い返されるのではないか?こんな態度をしたら、変に思われるのではないか? と、自分の本意でないような状況になっていくのが怖かったのかもしれません。
家族にとっては扱いやすい子供であったかもしれないですが、外の世界ができてからは、何を考えているか分からない、つかみどころがないと言われ傷ついたこともありました。傷つくことが嫌で自分を出さないことが傷つくことになる。
人との関わりの難しさに途方にくれることもしばしばありました。
こんな自分を変えたいと、ある人に相談をしたところ、「私は医者ではないので、心因的なことは何も言えないが」と前置きして、唐突に「一度転がってみては?」と言われました。
「なに? それ?」 意味が分からなく、ただボーと次に出る言葉を待っていると、「『転がる石に苔むさず』という諺があります」。
「良い意味と悪い意味もありますが、良い意味でいうなら、転がっている内に悪い運も落ちて、健康で生き生きとしていける。
どうなるか分からないけど、『案ずるより産むが易し』思い切ってやっていれば、想像もしなかった方向に物事が動いていくことがあります」
「そういう体験をまず作りましょうよ。
活発に行動をして運を開いていく人は、『常に転がっていると思うよ』転がることは怖くない。 気持ちいいかもよ」
そんな軽口に、すーーと身体の力が抜けて、何か光が差したように目の前が明るくなりました。
そしてある時期から私は変わりました。おばさんになった今、さらに厚口になっているかもしれません(笑い)
そんなこんなで、皆様がたの相談にのっております。
さて、ご縁のほうで残念なことがあります。
折角交際をしていたのに、電話やメールの返信をしなくなり自然消滅状態になっているカップルです。
ある時までは楽しく過ごしたお相手ですので、終わりにしたいという気持ちが芽生えてきたら、きちんと終了の申し出をされればよいことなのに、「断る勇気が無い? 面倒な連絡はしたくない?」 理由はそんなにないにしても放置はいきません。
終了を伝える時に「今まで良くしてくださりありがとう」というコメントを付けて断りを伝えて下さいというかたや、終了を受ける側でも、「今まで楽しい時間をありがとう」とメッセージを伝えて下さい。という、きちんとした人も沢山います。
少しの期間であっても縁があった人なのですから、最後は互いに礼を尽くしていただきたいものです。