相性の良しは温度差無し。
とても弾んだ声が電話口から聞こえてきました。
先回は、前向きな彼の気持ちは嬉しいがまだ互いのことをよく知らない段階でどんどん前に進めようとする彼に不安。
少し戸惑い気味のお声でした。
今日は「知れば知るほど感性が同じで嬉しい」と喜びのお声に変っていました。
それは彼女の心配な点を察知して、自分自身のこと、両親兄弟のこと、結婚観、結婚後の住まい等々。とくに彼女の実家の近くに住んでも良いとまで言ってくださったことは、彼女の胸に響き、これほどまでに想ってくださるなんて…幸せ!
その嬉しさを素直に伝える彼女に彼は益々張り切っておられるように見受けられます。
このように温度が同じカップルはどんどん良い方向にいき、デートを重ねるごとに充足感で満たされますが、反対にデート後に虚しさを感じるというパターンもあります。
ある男性がプロポーズ直前でお断りになったケースです。
「彼女は美しく、そして礼儀正しく、自分には勿体ないと思いつつ、彼女を見送った後何故か孤独感や虚しさのようなものを感じてしまう。
誘えばいつも都合をつけてくれるし、結婚を前向きに考えてくれているようにも思えるので、そろそろプロポーズかなと、自分の両親に会わすために家に呼んだとき、決定的なものを感じた。
それは親父が自分の小さい時から学生時代のアルバムを取り出してきて、いろいろ説明を交えながらの自慢めいた話に、彼女はまったく興味を示さず、相槌も「ああ、そうですか」と終始していた。そのとき思ったのです。
彼女は自分にはさほど興味もなく愛情も感じてない。
彼女は自分の肩書と結婚したいと思っていた。いや、適齢を過ぎてしまったことから焦り、結婚したいだけで自分と付き合っていたのかもしれない。
少しでも愛情があるなら、その人の過去を知りたい、興味があるというのは自然のことであるはずだ。
その無関心さは愛情のなさの表れで、それが無意識のうちに自分の心が察知して孤独感に繋がったと分かりました。
一人よがりの考え、思い違いかもしれない。 高揚する気持ちを上手く伝えられない人もいるかも知れない。
だけと自分は同じ温度であると実感できる相手でないと結婚は無理と判断しました」。
相性の良し悪しのバロメーターは温度差少なし。それは確かですね。