追憶
人は楽しいことより、辛かったこと。悔しかったことを覚えているものです。
しかしこの年(還暦越え)になりますと脳の皺も摩耗してか、あの時代何であんなことに腹を立てていたんだう?
あれほど許せないと思っていたことはなんだっけ?とにかく今じゃ記憶のはてに追いやられ、ささやかな楽しかったこと嬉しかったことが日々懐かしく思い出されます。 昨日は6,7歳の頃に母と銭湯に行った帰りに立ち寄って食べたかき氷。 あまりの美味しさに大事に大事に食べている幼し頃の自分。麦わら帽子のおかっぱ頭。母の優しい眼差し。はっきり情景が浮かんできて思わず涙ぐみました。そうそう テレビで「かき氷のシーズンになりました!」というのを見たのが引き金です。
あ~ ~ いろんなことがあったな~ ちっぽけな幸せがこれほど愛おしく大切な思い出として蘇ってくる今を感謝しなければ。
明日のことはもちろん分かりません。決して全てが順調でもなく心配ごとも有るにはありますが….
ある本からの引用です。
「つまづかない人生を送ることが、人間にとって大切なのではありません。人間はつまずくことがあたりまえ。
ただその時くじけてしまわないことが大切なのです。自分の愚かさに心奪われ、我と我が身に愛想を尽かし、やけになったり落ち込んでしまわないことが大事です。」 「くじけないでいいんだよ。古い荷物を重たくしていた、うぬぼれや自尊心を片から外してごらん」
「柔軟で謙虚になることこそが、くじけない秘訣なのです」
くじけない心の強さを持つのに私は長い歳月がかかりましたが、この一文が全てだと実感しています。
もし何か辛いことをあったとき、是非思い出してくださいませ。