あれよあれよとご縁の風が舞い込んだ
A君はルックスが良く、少しひょうきんなところがある好青年です。
しかしお仕事の内容が少し特殊のためかお見合い成立に苦戦し、遠方までお見合いに
行かれることもありましたが交際成立にはなかなかなりません。
そんな状態が1年以上も続きましたので苛立ちのそっけないメールや、やけっぱちメールもいただき、婚活をすることで傷ついている彼をずいぶん心配しておりました。
でも今年の夏ごろから、どういう訳かテンションが上がり不思議に思うほどの軽快で、それはそれで何があったのだろうと不安にもなりました。
そんな矢先です。このたびご成婚になったかたとお見合いが成立しました。
彼女は勤務医で博士号もある優秀なかたです.
チャレンジャーな申込をしたもんだと正直、取次時は首をかしげてしまいました。
彼女はとにかく人物重視でお相手探しをされていました
(少しイケメン好きというところもありますが…)ので見事お見合い成立!
でも本当に大丈夫?と彼女の仲人さんに問い合わせを入れたところ
「医者家庭ではなく、彼女が人一倍頑張ったから今があるだけ。
まったくご家庭は庶民的。大丈夫」と太鼓判を押されお見合いセッティングとなりました。
彼は全く問題にはしていなかったようですが..
「釣り合いなんて関係ない!」
まさしくそうなんですが、結婚となるとこの言葉は非現実的な響きを感じるかたも多いでしょう。
彼は案の定あるがまま。軽快トークで彼女を終始笑わせ、こんな楽しいお見合いをしたことはないと
即、交際希望がお相手より入りました。
それからはとんとん拍子。 彼女は「彼がいつもにこにこしているので癒される」
彼は彼で「彼女のにこにこ顔で交際を進めていく自信がついた」
ようはお互い会えば「にこにこ」で、あとは何もいらない。
そんな感じで見事お見合いから2ヶ月も経たないうちに結婚が決まってしまいました。
さすが彼も早い展開で何をどうしたらよいのか戸惑っていましたので、両家の挨拶までの手順を大急ぎで教えた次第です。
向こうの仲人さんもあたふたしておりましたが、良縁とはこういうものですね~
と互いの仲人同士深く頷きあっていました。
縁があるところにはご縁の風が吹き、みんなをあたふたと巻き込んでいきます。
それに乗っかっていける者どうしが縁ある人。
そこにひとつづ疑問や躊躇が出始めたら、それは縁なき人。
まさに結婚とはそういうものです。