人との関わりの中で
諍いや行き違いがあった時、自分側に立ちあれこれメールを書くと、とかく長文になりやすいです。
自分の言い分を何とか相手に伝えようとするあまり、あれこれ書く訳ですが
そういったものは相手の心には届きにくいものです。
なるほど行間に君の(あなたの)気持ちは分かると記されていても、読み終わった相手の感想としては、やっぱり自分を正当化するだけの疲れる長文に過ぎないのです。
相手の立場に立って状況を捉えると、そんなに言葉は出てきません。
正直な気持ちを伝える場合、流暢な長い文章など書けません。
自ずとたどたどしくなり、2,3の単語を探し当てるだけで精いっぱい。
でも、それが相手の心を捉えるのです。
これでもかこれでもかと伝えなくても、ほんとに短いセンテンスで相手はあなたの心を読み取ります。
そして行動に移すのです。自らの意志で。
自分が相手に行動を起こさせるなんて、それは傲りです。
相手に下駄を預けるではありませんが、相手の立場や気持ちに寄り添い、その上で
伝えたのなら結果は相手に託しましょう。 待つことも大事です。
先を急ぐあまり、相手の気持ちを試したり、責めたりしては逆効果なだけです。
縁ある人なら、きっと気づいてくれるでしょう。
人生いろんなことが起こります。それを何とか乗り越えてきた場合、良い意味では
強さが備わります。反面、合理的処理能力も備わり、あれだけ辛い目をした感情や
傷ついた感情が、歳月の中で摩耗し、「こんな位の事どってことないでしょ」と
目の前で傷ついている人に無頓着になったり、叱咤激励、いらだちを覚えたりすることもあります。
私だって昔はね…. と始まる言葉に相手は説教めいたものを感じたり、さらに自分は弱いダメな人間だと落ち込んだりもします。
自分サイドの価値観、考えかたを押し付けるのではなく、経験値でこのような事もできるのでは?とか。こういう方法もあるのでは?と、相手の目線まで下がって話していくと案外聞き入れてくれることもあります。
とかく人と対峙するということは難しいことではありますが、それで自分も成長していく訳ですから、面倒がらずに人との関わりを続けていってくださいませ。