ゆるやかな時間
娘が先日フレンチを誘ってくれました。
孫ができて以来、娘と二人だけのお出かけは久しくなかったのでお洒落して意気揚々と出かけました。
でも奢ってもらうとなると気持ちは有難いのですが、そんなお金が有るなら洋服の1枚も買えばと思うのが母心。
車中で「私が払う、娘のいいからいいから」の押し問答が続きました。
子どもができてから、娘はきちんとした洋服を新調したことなど無いように思います。
もっぱら安物の普段着ばかりで、あれほど独身時代はお洒落していたのに..
娘可愛さで少し不憫に感じるのは親バカです。
だからどうしてもご馳走になることは気づつなくて、割り勘ということで勘弁してもらいました。
娘は少し不服そうでしたが。。。
娘の話はもっぱら子供のこと。 本当に母になったなあ~
母の顔になったな~ 娘の顔を見入ることなどここ最近は無かったことに気づきました。
そんな、わさわさした生活がここ数年互いに続いていますので、
穏やかで、ゆっくりした時間の流れは最高の贅沢なひとときでした。
ちびっ子ギャングに振り回され、毎日悪戦苦闘している中で
時には育児ノイローゼに陥ることもあるでしょう。
そんな彼女に、子育て時代が一番充実していたと振り返る時が来るのは
私のような年になってからです。
束縛や制限が有るから、自由を求める。 一人の時間を持つことを切望する。
しかし自由ばかりでは、これまた淋しい。
一人ぼっちは、関わりを持ちたいことにやせ我慢する。
家族がいれば、いやおうなしに何かしらの関わり、束縛、我慢が生じます。
それを上手に切り抜けていけば、ある年齢に達したときに一人でないことの
温かさや充実感をきっと実感できることでしょう。
結婚しない理由に、自由が無くなるからと言う人がいますが、
貴方を取り巻く環境がずっと継続していくという保証は無いのですから、
今のその快適さが将来貴方を苦しめることになるかもしれません。
大事な人生です。 家族をもちましょう。