二つの人生
先日、ある番組で人生捨てたものでないと、夢、希望を頂きました。
「三浦雄一郎氏 」 80歳でエベレスト登頂成功までの道のりを紹介した番組でした。
プロスキー選手として、世界七大陸最高峰全峰からの滑降を成功させたことは有名ですが
しかしその後目標を失い、不摂生な生活を送った挙句、身長164 cmに対し体重85 kg超、血圧は200近くまで上がり、不整脈まで出る不健康な状態となってしまうなど偉大な人でも目標を失うとそのような事態になるということは、人間は精神でいかようにもなるのだと痛感しました
しかし、99歳にしてなおモンブラン氷河の滑降という挑戦を続ける実父や、オリオリンピックに出場した次男の豪太らを見て改心、65歳の時に、5年後の70歳でエベレスト登頂を果たすという目標を立て、それを見事達成しました。 65歳の時は 大変低い山さえ登れなかった人が成し遂げた快挙と 、その後もチャレンジ、80歳で再度登頂を成功する偉業は怪物としか思えません。
あと数か月で還暦を迎える私には大いに勇気と、人生まだこれからと、夢を与えてくれ大変いい気分に浸っていたのに、ニュース番組で愕然。
「ASKA覚せい剤容疑逮捕!」
さきほどのテンションはまたたくまに下がり、深く気持ちが沈みました。
あれだけの才能があり、夢 希望 励ましを与えてきた人の苦悩を考えると
言葉が出ません。残念のみです。
納得できる人生を全うすることの厳しさを、今さらながら思い知らされました。
ある本で読みました。
「人は流れゆく時間をその節目 節目で調整して、自らの存在意義を調整している。
もし自分がくぐりぬけていた時間を、順序通りに受け入れなくてはならないなら
人の神経はとてもそれに耐えられない。そんな人生はおそらく拷問に等しいもので
あるだろう。」
ASKAさんは、歩いて来た人生の重みに疲れ果てていたのでしょうか?
夢が彼を追い込んだのでしょうか?
三浦氏のように、立ち止まっても休憩しても自堕落な時期があっても
夢、目標があれば人生やり直すことができる。
私は今も今後もそれを信じ続けたいです。