初対面の礼儀。
お見合いの服装について、再三伝えています。
男性はスーツが原則ですがジャケット着用ならスーツでなくてもOKとされています。
これから暑い季節になりますので、薄手のジャケットが1枚有ると重宝しますよ。
挨拶時に着用しており、席についた時に一言「暑いから失礼しますと」と言って
脱ぐのはもちろんOKです。 額に汗してお話をすることのないよう
爽やか感を忘れないように。 でもこれがなかなか気がつかないようです。
「たいへん穏やかでお話も楽しく、とても良いかたでしたが、体臭がきつくて
次にお会いすることは苦痛です」とお断わりが来ることもあります。
服装だけではなくデオドラントにも細心の注意を払ってくださいませ。
でもこれは男性だけではなく女性も同じくです。
先日、遠方からお越しの女性のかたと地元の男性のお見合いが有りまして、
当方が立会いで出向いたのですが、待ち合わせ場所にそれらしき女性がいません。
約束の時間になったとき、向こうからにこにこしながらやって来た女性を見て唖然としました。
まるで近所のスーパーに行くようなラフな格好でしたので、まさかその人が
と驚きました。 少しオーバな表現ですが、きちんとしたいでたちの彼とはおよそ
不釣り合いの恰好でした。 だから挨拶をしたあとに
「せっかく遠方からのお越しだから良い所を案内して差し上げて」とは
彼にどうしても言い出せませんでした。
そりゃそうでしょ。
服装のアンバランスで一緒に歩くことは互いに恥ずかしいです。
お見合い出会いは「初対面」です。 初対面のかたに敬意と礼儀を表す一つが
服装ですので、その点を私たち仲人はうるさく言うのです。
メイクも髪型も雑な女性がたまにいます。 出会いそのものを軽く考えているようで
いい気分はしません。 あるいはお見合い前に買物をしてきたのかいくつもの
袋をぶらさげて来るかたもいます。 買物ついでに見合いに寄ったの? なんて
かなり気持ちが引いてしまいます。 「初対面の重さ」を今一度認識して頂きたい
ものです。
しかし、さきほど紹介しましたカップルは見事「交際成立」になりました。
彼女のキュートな笑顔が彼のハートをつかんだのでしょう。
女性は愛嬌で許されることも有りますが、男性はそうはいきませんので
くれぐれもご注意くださいませ。