2025年12月12日 02:15
卒業おめでとう!
卒業式シーズンですね。 第1回目の緊急事態宣言は昨年の4月に発出され学校は閉鎖されました。 学校に登校できず外にも出れず、思春期真っ只中な彼らにとって「孤立」を強いられることは何よりも苦痛だったに違いありません。 やっと学校に行けるようになってもほとんどの行事は取りやめとなり、青春時代の最大の思い出となる最後の体育祭や修学旅行も中止となりました。 この春卒業する学生達は幾度なく残念な気持ちを噛みしめたことか。 諦めきれずという思いも多々あっただろうと察します。 卒業アルバムには行事ではしゃぐ満面の笑顔の姿はなく、どの写真も「マスク姿」です。 彩りのない寂しいアルバムを今年の卒業生は手にしました。 卒業式には親族の出席は1名、在校生は代表のみ、来賓なし。 卒業の歌も手話で行った学校もあります。 あるテレビ番組のニュースです。 卒業式を万全の準備で執り行ってくれた先生方に、卒業生一同が心からお礼を込めて拍手を送っている姿に感動しました。 涙がとまりませんでした。 「なんてけなげな...」 絶句です。 いっぱい、いっぱい我慢してきたのに。 いままでの辛かったことが込み上げてきてか、生徒全員涙をいっぱい溜めて、流して、拍手を続けていました。 かつてこんな卒業式があったでしょうか。 レールを引かれていたものに乗っかて当然のように式に臨んだ。恥ずかしながら自分はそうでした。 敬意や感謝を込めて心から湧き上がる感情を学校や先生方には伝えなかった。 彼たちの姿にありし日の自分を恥じております。 青春の一番大切な時期にこのような状況下を過ごすことはアンラッキーです。 でも一番大切な時期に我慢、忍耐、諦め。 そこからの方向転換など、若いうちに経験し難いものを沢山経験したことは今後の糧にきっとなっていくに違いないと思います。 あたりまえのことがあたりまえでない。力を合わせていくことがどんなに大切か。 これから結婚をして家庭を持つカップルたちも十分わきまえての門出になることに心強いものがあります。






